ルアーで釣るときに、餌にどんどん近づけていくというアプローチや考え方があります。
これはある意味では正解なのですが、リアルさもある一定部分を超えるとかえって釣りが難しくなるものです。
これは持論ですが、
リアルさという観点でいうならば、ルアーは本物に絶対にかなわないということです。
むしろ本物に近づくほど偽物の部分が目立ってしまいます。
ではルアーより餌のほうが優れているかといえば、必ずしもそうとは言えないと思います。
ルアーが餌を超えている部分、それは、
リアクションを引き出す
というところだと思っています。
すなわち、ルアーで釣るときにアングラーが一番注力すべきところは、
いかにナチュラルにリアクションを引き出すか
という部分です。
ルアーによってリアクションを引き出すからこそ細かい部分が餌とかけ離れていてもバイトを引き出すことができるのです。
では、ナチュラルにリアクションを引き出すとはどのようなことなのかといえば、
●人為的な操作を最小限にしたうえでルアーに変化を引き出す
●バイトを誘発しているトリガーを見抜きそれを行う
以上2点につきます。
(もちろん場合によっては人為的なリアクションのほうが優位な時もあります)
特に奥が深いのは
ターゲットがバイトを誘発しているトリガーを見抜きそれを行う
というところであり、これこそルアーで魚を釣る最大の魅力だと自分は考えます。
魚が餌を食べるときに何に対して反応しているのか?
これを見極めるには鋭い観察眼と経験が必要となります。
あるいはトリガーが何なのかわからないが、なぜかこのルアーで釣れるということもあります。
むしろ後者の方が多いかもしれません。
初めの一本は単なる偶然で釣れる。
その一本からトリガーを推理しより効果的なルアー、攻め方を詰めていく。
これこそゲームフィッシングだと自分は思っています。