今回、友達でフィッシュマンのテスターをしているほせおくんに私物のブリスト コモド6.10XHを借りてアカメを狙ってみたので、記事にしてみました。
普段はワールドシャウラ1785をメインで使用しているため、1785と比べた目線が多くなると思います。
ワールドシャウラ1785インプレ
ブリスト コモド6.10XH スペック
全長:210cm(6ft10inc)
マテリアル:4軸カーボン
ガイド:Kガイドチタン+ステン
自重:206g
継数:3ピース
仕舞寸法:76cm
先径:2.4mm 元径:13.6mm
グリップ長:45.5cm
ルアーウェイト:10~150g
ライン:PE3~10号
販売価格:¥57,000(+税)
BRIST commodore 6.10XHの感想
●デザイン
まずはデザイン。
デザイン大事です(笑)

一目でフィッシュマンと分かるデザイン。
もちろん人それぞれの好みによるでしょうが、なかなかオシャレに感じます。
もしも、このデザインに惹かれるならばそれだけで買う価値はあると思います。
趣味である以上、やはり自分の気に入ったデザインのものを持っているだけで釣りに対するテンションを上げてくれます。

ちなみに魚男という造語の漢字。フィッシュマンを漢字にした造語とのことです。
●携帯性
3ピース仕舞寸法76cm。
機内持ち込み可能のスーツケースと並べてみるとこんな感じ。

さすがに機内持ち込みには入らないが、海外に持っていくような大きなスーツケースにはギリギリ入りそう。
機内持ち込みにも入るBC4と比べるとこんな感じ。

海外も視野に入っていたり、遠征時交通機関を使うような人にはコンパクトさが嬉しいですね。
●キャストしてみて
自重200g超えのスペックで若干重さを感じるかと思っていたが、実際持ってみるとさほど重さは感じない。
これは6ft10incというおかっぱり用としては若干短めの長さによるところなのかな?
ルアーを付けず、ロッドだけ振ってみると、レギュラーファーストのため負荷のかからない状態では先端だけしなるためか思ったよりもシャープで張りのある印象を受ける。

曲げてみるとティップが入るのがわかる。
それに対し根本は強く、さらに若干短めの長さが相まってシャープさを感じさせる作りになっている。
ジョイクロ178を投げる(2オンス、56g)
世間でいうビッグベイトと呼ばれるジョイクロもこのロッドだと軽く感じる。
根本が相当強いようで、ジョイクロ程度のルアーだと根本はさほどしならず、先端のみ曲がり、普段使用しているワールドシャウラ1785に比べてキャスト時のためがロッドの先端にある感じがする。
そのためか、ルアーの重みがロッドに乗る時間が短く、感覚的な言い方をすると、
ワーシャのグーという感じに対しグッというキャストフィールに感じる。
スロー気味のロッドに比べ、
シュッ!という瞬間的なキャストが必要なため、慣れるまでに少し時間がかかった。
若干短めなので飛距離に不安があったが、まあ普通に飛ばせます。さほど飛距離を犠牲にしている感は感じませんでした。
ジョイクロマグナムを投げる(4オンス、113g)
私の感覚では、これくらいの重さからがこのロッドにちょうどいい重さに感じました。
このクラスの重さでもパワーのタメは若干先にありパッドの強さを感じます。
ラインスルートラウト300を投げる(303g)
普段使用しているワールドシャウラ1785でこの重さを投げると、流石にロッドが負けて無理やり投げている感がでるが、コモドだと普通に投げることができる。
(自己責任でお願いします)
強い、こりゃ強いぞ。
頑張れば、まだ重いのも投げれるんじゃないのか。
どちらもスペック上はマックス150g表記だが、コモドの方が強い。
シマノでいう6~7パワーくらいあるのではないか。
マサウオを投げる
今度は逆に軽いルアーを投げてみた。
当然パッドはしならないが、元々パワーのタメが先端にある感じなので、かなり軽いルアーでも慣れれば違和感なくキャストできる。
ティップが入るつくりにすることでルアーのキャストウェイトに幅を持たせようという考えなのか?
●魚とのやりとり
今回このロッドでの釣行でメーター以上ありそうなアカメ二匹とファイトしました。
残念ながら二匹ともバラしましたが、、、
実際にアカメとやり取りして感じたのは、ある一定以上の負荷がかかると粘りを感じて一気に曲がる印象です。
かなり重いルアーを投げることが出来るのでガチガチなのかと思いきや、魚が掛かると粘りを感じる。
ただ硬いだけでなく魚とのやり取りを楽しめるロッドだと感じました。
●総評
ロッドの先端が入り、魚とのやり取りにおいては粘る。
一言で言うとそんなロッド。
ただし、ティップが入り粘るロッドというと、どうしても単なる曲がるロッド、鈍くて張りやシャープさを感じないロッドになりやすい。
その点ブリスト コモド6.10XHはティップが入り粘るのにシャープさも感じられるロッドに仕上がっている。
これは、根本を強くしたつくり、長さ、など複合的な組み合わせによってアングラーに張りを感じさせているのではないでしょうか?上手に作ったなと思います。
そして、なによりも30cmクラスのビッグベイトも投げることができる。
根元が非常に強いため、キャストのタメが先端にあり独特なキャストフィールになっている。
そのあたりを含め非常に面白いロッドと感じた。
ワールドシャウラ1785と比べるならば、
ブリスト コモド6.10XHは粘りを感じる素材を作りでシャープさを演出したロッドであり、シャウラはハリのある素材でスローテーパーにすることで粘りを演出したロッドといえます。
単純にハリ、キャスト持の振り抜けの良さはワールドシャウラが圧倒的だが、粘りとティップが入るのにシャープも感じるという作りの妙という点で面白さのあるロッドと感じました。
キャスト時振り抜いたあとのロッドの戻りの速さ、キャストの正確性という点では圧倒的にシャウラだが、ティップが入る点や粘りとシャープさの両立、魚をかけた後の面白さなどを求める人はコモドを選ぶと良いかもしれません。
逆に、キャスト精度、キャストの抜け、感度などロッドに張りを求めるタイプの人にはあまりおススメしません。
ブリスト コモド6.10XHの良い点まとめ
- デザインがかっこいい
- 慣れれば幅広いウェイトのルアーをキャストできる
- 仕舞寸法がコンパクト
- 粘りがある割にシャープさも演出している
- パワーがある割に小さな魚とのファイトも楽しめそう…
ブリスト コモド6.10XHのイマイチな点まとめ
- キャスト時のブレを若干感じる(あくまでワールドシャウラと比べての話)
- キャスト時のパワーポイントが先端にあるため慣れが必要
ブリスト コモド6.10XHはこんな人に向いている
- 魚とのやり取りを楽しみたい、粘りを求める
- 100グラム以上のルアーを投げたい
- ティップの入るロッドが好き